CROSSTALK 座談会

ポテトフィールド&じゃがいもの家 先輩達の”ホンネ”座談会

児童発達支援・放課後等デイサービス「ポテトフィールド」と「じゃがいもの家」のスタッフ8名で
座談会を行いました。
お仕事の楽しさについて盛りあがることもあれば、“療育”というものに対して
真剣に語りあう一幕も。
「どんなスタッフが、どんな思いを持って働いてるんだろう?」がバッチリわかる、
ボリューム満点の座談会です!

メンバー紹介

K.A

2022年入社

O.K

2021年入社

S.S

2017年入社

A.H

2010年入社

I.K

2012年入社

O.M

2013年入社

K.M

2015年入社

S.M

2019年入社

小集団の中で社会性を育む
“ポテトフィールド”と、
支援者と一緒に「わかる・できる」を増やす
“じゃがいもの家”

01 「ポテトフィールド」と「じゃがいもの家」の
違いはなんですか?

S.M

「ポテトフィールド」は集団あそびを通して集団での行動を積む活動を中心としているところですが、「じゃがいもの家」は個別活動が中心です。

S.S

ポテトフィールドは、集まって「みんな!遊ぼう!」っていう感じですね。
週ごとに、みんなで遊ぶ「集団あそび」というプログラムや学びのメニューを組んでいます。子どもたちと一緒に作ったおもちゃで、「さかなつり」や「ボウリング」などをして遊びます。

A.H

そういうフィールド(室内)の遊びが基本ですね。
遊びのルールを決めて、全員が楽しめるように気を配っています。もちろん、上手にルールを守ることが出来る子もいれば、そのとおりにするのが難しい子もいるので、「この子は、どんな伝え方をすればルールへの意識を高められるかな?」と考えながらサポートします。
ルールを守ることで「友だちと仲良く遊べた」「褒められた」 という“成功体験” を積めるような環境の整備などが、僕らの役目ですね。

I.K

サポートのやり方は違っても、「成功体験を経験する」という目標はどちらの事業所でも同じですね。
じゃがいもの家は、「支援者と一緒に「わかる・できる」を増やすところ」 を目標に置いています。
集中しやすいように個室で職員と、[1対1]で、曜日ごとに「工作」「子どもの課題に応じた個別学習」「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」などの支援を行っています。
みんなで月替わりの[おやつづくり]もしています。

A.H

そうそう。役割が違うから、じゃがいもの家からポテトフィールドに移る子もいるよね。「個人で集中して遊べるようになったから、次は集団行動にチャレンジしてみよう」みたいに。そのタイミングも保護者の方と見極めながら、一緒に子どもたちをサポートしていきます。

子どもたちとスタッフの一体感、
保護者の方との信頼関係
伝わってきたから。

02 「ここで働きたい!」と思った
理由やきっかけ、覚えてますか?

K.A

私は、高校1年生のとき、福祉系のボランティア活動に参加したことがきっかけでこの業界に興味を持ちました。先生からいろんな事業所を紹介されましたが、いちばん「雰囲気がいいな」と感じたことが入社の決め手です。
子どもたちと職員の方がすごく仲良しなのが伝わってきました。「こんなにいい関係なのは、子どもたちと真剣に向きあってるからなんだろうな」って思ったんです

O.M

「職場の雰囲気」って、すごく大切ですよね。
私も、やっぱり決め手は 「スタッフと周りの方々との関係性」でした。
保護者の方、地域の方とのやりとりの雰囲気がとてもなごやかなんです。子どもたちの笑顔もイキイキしていて、「本当に楽しいんだな」「ここにいる先生たちのことが好きなんだな」って伝わってきて、「ここの一員になりたい」って思いました。

I.K

二人とも見るポイントが同じなんだね。
O先生もK先生と同じで、学生時代からこっちの業界に進路を決めてたんだよね?

O.M

そうなんです。大学が福祉・保育系の障がい児専攻だったから「子どもと接する仕事がしたい」って思って。グループ内の児童館などを経て、今は 「じゃがいもの家」で勤務しています。

I.K

じゃがいもグループのなかでも、いろんなところを経験してるんだ。
児童館も、じゃがいもの家とは雰囲気が違うんじゃないかな?地域の子どもたちがわー!っとたくさん来るけど、こっちは定員が10人までだしね。

K.M

児童館は「放課後、子どもが安全に遊べるところ」で、ポテトフィールドやじゃがいもの家は「家庭や学校以外で療育の経験を積む場所」ですもんね。

I.K

でも、子どもと真面目に向き合って接することは一緒だなって思いますよ!

“みんなで子どもを見守る”
意識を持って、
自分たちにしかできないサポートを。

03 お仕事のなかで、
どんなことに気をつけていますか?

A.H

いろいろあるけど…保護者の方とのコミュニケーションは大切にしてるかな。
さっきK先生も言ってたけど、ポテトフィールドもじゃがいもの家も、「家庭や学校以外での支援」をするところなんだよね。いつもと様子が違っていたり、できるようになったことに気付いたら、保護者の方と情報を共有したい。

O.M

いつも「この子にはどんなサポートがいいんだろう?」と一所懸命に考えているぶん、頼られるのはすごくうれしいです。
連絡帳のやりとりをするとき、「遠慮しないで、もっと厳しいことを書いてください!」という保護者の方もいらっしゃるんですよね。送迎時の会話だけではなくて、連絡帳の書き方ひとつとっても「子どもの成長を、みんなで見守る」っていうことが大切だと実感します。

I.K

「みんなで」っていうのが重要だよね。
私たちだけで子どもたちを育てるんじゃなくて、保護者の方と、学校と、私たちの3組が協力して支援を考えてるってことを忘れないようにしたいな。 おうちや学校でしかできないこともあれば、ポテトフィールドやじゃがいもの家でしかできないこともあるはずだもんね。

O.K

たしかにそうですよね。
日常のなかで「大人と一緒に、思いっきり体を使って遊ぶ」って機会は、とても貴重だと思うんです。だから、そういう経験を通していろんなことを学ばせてあげたいですね。

S.S

男性スタッフが少ないからか、Oさんは体を使った遊びの相手として大人気ですよね(笑)

O.K

そうなんですよね(笑)
鬼ごっこみたいな、パワフルな遊びにさそわれることが多いです。
そういうときは、事前にルールを紙に書いて「これを守ろうね」と約束したり、遊びに夢中になりすぎないように「5分やったら休憩しよう」と決めたりします。子どもって遊びに手加減ができないので、僕たちがバランスをとってあげる必要がありますね。

A.H

力加減の感覚を覚えてもらうために、力が強すぎたときは、わざと大げさに転んで「うわー!痛いよー!」ってやってたりするよね。そういうときは、別のスタッフが「先生、痛いって言ってるよ。こういうときはどうしたらいいかな?」と役割連携した小劇場が始まるね。

O.K

え、そういうことなんですか?
それはそれは、いつもお気遣いありがとうございます(笑)

子どもたちの成長がいちばん!
初めて「先生」と呼ばれたときの感動。

04 お仕事上の「うれしいエピソード」が
知りたいです!

K.M

やっぱり、子どもの成長が見えたときはうれしいですよね。それで保護者の方が喜んでくれると、「やっててよかった!」って思います!
職員のことを「~先生」 と呼んでもらっていますが、 最初は人の名前を呼ぶのが難しい子がいたんですけど... 最近、「先生」をつけて呼んでくれたんです!

K.A

それはすごくうれしいですね!

K.M

ですよね!
子どもたちへの支援って、毎日の積み重ねですよね。昨日今日でとつぜんできるようになるものじゃないです。だから、毎日根気よくやりとりを繰り返して、できるようになったときの感動は大きいです!保護者の方が味わえる喜びに、一緒に参加させていただいているような気持ちです。
そういう達成感はたくさんある仕事ですよね。

O.K

僕も、支援計画を職員のみんなで見直して、支援方法を話し合って、実行して...支援がパズルのピースがハマるようにうまくいったときは、達成感があります。

S.S

絶対に正解があることではないけど、「自分のサポートは間違ってなかったんだな」って思えるんですよね。
大人にはわからない、独自のルールやこだわりを持ってる子も多いじゃないですか。「車で移動するときは、絶対にこの子の隣で、この席がいい」とか。でも、それを全部叶えたらワガママになってしまうし、「とにかくダメだから」って押し付けるのも違うし…。
そういうときは、「いいよ、この子の隣に座ろう」「でも、そうするとあっちの席に座ることはできないから、諦めよう」ときちんと子どもと向き合って伝えます。

A.H

そうだよね。 独自のルールやこだわりにも子どもなりの理由があるから、そこをしっかりと受け止めたうえで伝えていきたいね。
でも、そういう 「提案した妥協点を受け入れてくれる」 っていうのは、支援者としてちゃんと子どもと向き合って、子どもたちとの間に信頼関係がある からこそなんだよね。

新たな世界への扉を開いてあげる、
背中を押してあげる仕事だから。

05 どんな人に向いているお仕事だと思いますか?

K.A

ひとつには絞れないですよね…でも、やっぱりまずは体力ですね!
さっきO先生が「パワフルな遊びによく誘われる」って言ってたのを聞いて、「たしかに!」って思いました。子どもたちってすごく元気いっぱいだから、楽しく一緒に遊べるといいですよね。

S.S

そういう元気な遊びに、全力で向き合えるといいですよね。ある意味で、大人げないといいのかも。「よっしゃ勝ったー!」って、こっちも遠慮せずに楽しんでいたほうが、子どもたちも喜んでくれるじゃないですか。そこに、「子どもの成長に気がつける大人の目」を持っていればバッチリですね!

O.K

同じ目線で遊べる子どもの感覚と、それを支援に繋げていくための大人の感覚…両方大事ですね。
僕は、「アイデアマン」な人もいいんじゃないかと思います。子どもの感覚で得たものを、「これを楽しく学んでもらうためには、こんな遊びがいいんじゃないかな」って一緒に考えて、アイデアを出してくれる人に来てもらいたいです。

I.K

私は、人との関わりを大切にできる人かな。
子どもたちはもちろん、保護者の方、学校の方、地域の方…いろんな人と協力して、支えあっていく仕事だと思うから。

O.M

障がい児特性などについて特別な知識や経験がなくても研修でしっかり学べるし、 先輩がサポートするので、 「子どもが好き!」という方は安心して来てほしいです。

K.M

そうそう、サポートはしっかりするから安心してほしいですよね。
特別な何かよりも、「地道に根気よく接することができるか」のほうが大切だなと思います。
子どもたちのサポートは、順調にいくこともあれば、跳ね返されることもあります。それでもあきらめずに、みんなで協力しながら「じゃあ、次はこうしてみよう」「もう少しこのやり方を続けてみよう」って取り組める…“雑草魂”みたいなものがあるといいんじゃないでしょうか。

S.M

たしかに、そういう打たれ強さとか、大きな心を持って取り組むことは大事ですね。穏やかに受け止めるというか。
当たり前だけど、子どもたちって大人ほど言葉の表現ができないじゃないですか。「嫌な気持ち」を「キライ」としか言い表せない子もいます。そこで「何か嫌なことがあったのかな?」と大きく受け止めて、「キライ」の正体が「怖い」なのか「落ち着かない」なのか「寂しい」なのかを探っていく…っていう姿勢が大事だと思います。

A.H

そうだね。「大きく受け止める」っていうのはいいかも。僕は、何でも意外性として楽しめるといいんじゃないか…って思ってるんだよね。
子どもたちの動きや考えって本当に予想ができないから、「そう考えたんだ!」ってことがたくさんある。そこから、「じゃあ、こうしてみたら?」って前向きに発展させていってほしいかな。

I.K

なるほど…意外といろんな意見が出ますね。
でも、これだけたくさん意見が出るのは、それぞれ意識していることや得意なことが違うってことだよね。いろんな条件があると思うけど、全部を兼ね備えた人じゃなくて、「体力自慢な人もいれば、アイデアマンもいる」というなかで、「お互いの得意・不得意を補いながら協力できること」が大事なんじゃないかなって感じました。

A.H

そうかもしれないね。
いちばんは、「子どもにとって安心できて、楽しい場所」であることだと思うから。そこから少しずつできることを増やしていって、成長するために、僕たちができることを精一杯やればいいんじゃないかな。

児童発達支援・放課後等デイサービスについて、職員で座談会を開催しました。ここまで目を通していただき、誠にありがとうございます。
福祉サービスの充実とともに、児童発達支援・放課後等デイサービスについての認知度も高まってきていると認識しています。
その中で、よりサービスについてのイメージが具体的に伝わっていましたら幸いです。

・子どもの個性をより伸ばして、もっと笑顔増やしたい
・子どもが困った時に、前に一歩踏み出せるように少しだけ背中を押してあげたい
・子どもが自分で、可能性という天井の高さを決めつけないように支援したい
・子どもが歩みを止めないための灯台のような存在になりたい etc

各職員、いろいろな想いや考え、誇りを持って通所してくれている子どもたちに向き合っています。
もし、興味を持たれましたら[問い合わせフォーム]からのご連絡をお待ちしています。


職員一同

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